バーチャルオフィスで03番号って使える?おすすめな理由も解説!

バーチャルオフィスで03番号って使える?おすすめな理由も解説!

バーチャルオフィスで「03」から始まる固定電話番号(いわゆる東京03番号)は使えるのでしょうか?

結論から言えば、一定の条件を満たせば利用可能です。

具体的には、東京03番号を取得するには市外局番エリア内で事業活動の拠点を持つことが必要になります。

この記事では、03番号に関する基礎知識から、バーチャルオフィスで03番号を使う仕組み、メリット・デメリット、主要サービスの比較、料金プランや手続きの流れ、そしてよくある質問まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。

バーチャルオフィスでの電話番号利用に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

03番号とは?

「03番号」とは、東京都23区内をカバーする固定電話の市外局番です。

通常、03から始まる番号は東京に事務所や施設を構える企業・団体に割り当てられる電話番号で、かつては物理的な電話回線による「固定電話」のみが03番号を取得できましたが、現在ではIP電話(インターネット電話)サービスでも条件を満たせば03番号を取得できます。

ただし03番号は“東京に拠点がある”ことを示す番号であり、発信者や受信者に「東京のオフィス」が連絡先であるという印象を与えるのが特徴です。

一方で、携帯電話の番号(090や080で始まる番号)やIP電話の050番号は所在地に関係なく取得できますが、信用面では固定電話ほど高い評価を得られないケースがあります。

東京03番号はビジネス上の信頼性を高める電話番号として知られており、名刺やホームページに03番号が記載されているだけで「東京に拠点を置くしっかりした事業者」と見てもらえる効果があります。

03番号の取得条件

03番号を取得・利用するための条件は、03の市外局番地域内に事業活動の拠点があることです。

電気通信事業の規則により、固定電話番号はその市外局番に対応した地域で使われることが前提となっています。

この制約は、実際には別地域にいながら東京03番号だけを表示して電話をかけたり受けたりする悪用(所在地を偽る詐欺など)を防ぐ目的があります。

では、バーチャルオフィス利用者の場合はどうでしょうか?

バーチャルオフィスとは東京などの一等地の住所を借りられるサービスですが、「住所を借りているだけ」で実際に東京で事業活動をしていないケースもあります。

この場合、そのままでは03番号を取得できない可能性があります。しかし、多くのバーチャルオフィス運営会社では、この要件をクリアするために独自の方法で03番号を提供しています。例えば、

  • 東京に実在する提携オフィスや設備を経由して電話サービスを提供する
  • 利用申込時に所在地確認や誓約書提出を求めることで、法律上の要件を満たす手続きをとる
  • 条件を満たさない利用者には代替として050番号(全国どこでも利用可のIP番号)を貸与する

といった対応です。

まとめると、バーチャルオフィスで03番号を使うには、「東京に拠点がある」と見なせる状況を整える必要があるということです。

運営会社によっては東京03番号の発行に制限がありますので、希望する方は事前に確認しておきましょう。

03番号を利用するメリット

バーチャルオフィスで03番号を利用することには、多くのメリットがあります。固定電話番号自体の利点と、東京03番号特有の効果に分けて解説します。

信用性・法人イメージの向上

固定電話番号(特に03番号)の利用は、事業の信用度やプロらしさを高める大きなメリットがあります。

具体的には以下のような効果が期待できます。

  • 顧客からの安心感アップ
    問い合わせ先が携帯番号しかない場合と比べ、03番号があるだけで「ちゃんとオフィスを構えている会社なんだ」と安心感を与えます。
    個人事業主や新設法人でも、03番号を持つことで対外的な印象が格段に良くなります。
  • 法人らしさの演出
    03番号は一般に法人企業の代表番号に多く使われます。
    そのため、自社が小規模でも03番号を利用すれば、名刺や会社案内に“東京本社の代表電話”を記載でき、規模以上にしっかりした法人イメージを演出できます。
  • 信用調査や取引審査で有利
    取引先企業や金融機関が企業信用を確認する際、固定電話の有無はチェック項目になることがあります。
    固定電話あり=事務所を構えて継続的に活動している証と見なされ、融資や取引の審査でプラス評価を得られる可能性があります。

このように、03番号は信頼のシンボルとも言える存在です。特に東京03番号は「日本のビジネス中心地・東京」に根差している印象を与えるため、地方に拠点がある企業が東京03番号を取得して信頼性アピールに活用するケースもあります。

口座開設や行政手続きの円滑化

固定電話番号、とりわけ03番号を持っていることは、各種手続きをスムーズにする効果も期待できます。例えば以下のような場面です。

  • 銀行口座開設
    法人名義の銀行口座開設では、申込フォームに固定電話番号の記入欄があります。携帯電話でも口座開設は可能ですが、銀行側の印象としては固定電話(03番号等)がある方が「事業基盤がしっかりしている」と受け取られやすく、手続きがスムーズに進みやすいと言われます。
    特にネット銀行や新興のサービスではなく、古くからある銀行ほど固定電話の有無を重視する傾向があります。
  • 法人登記・許認可申請
    法人設立の登記申請自体は携帯番号でも問題ありませんが、後日の変更や手続きの際に固定電話があると便利です。
    例えば、登記後に電話番号を変更した場合(携帯番号を変えた等)には登記情報の変更届が必要になりますが、初めから固定電話番号で登録しておけば頻繁な変更を避けられるという利点があります。
    また各種営業許可や行政への届出でも、03番号を記載しておくと担当者への印象が良いケースがあります。
  • 各種契約・登録
    インターネットのサービス登録や取引先との契約書などで、連絡先欄に固定電話番号の記入が求められる場合があります。
    03番号があればそうした欄も難なく埋められ、「携帯しかないので代替番号を書いておく」といった煩わしさがありません
    一部サービスでは携帯番号しかない事業者の登録を断るケースもありますが、03番号があれば回避できます。

03番号を持つことで事業運営上の手続き全般が円滑になる可能性が高まり、信頼性の裏付けとして機能し、対外的な信用チェックやフォーム入力の場面でプラスに働くため、事業を円滑に進めたい方にとっては大きなメリットといえるでしょう。

03番号利用時の注意点・デメリット

便利な03番号利用ですが、注意すべき点やデメリットも存在します。導入前に以下の点を理解しておくことで、後々のトラブルや不満を防げます。

通話転送コストと着信料の負担

通話にかかるコストは03番号利用時の大きな注意点です。バーチャルオフィスの電話転送サービスやクラウドPBXを利用する場合、以下のような料金が発生します。

  • 月額のオプション料金
    03番号を維持するための月額料金(転送サービス利用料やPBX利用料)がかかります。これはサービス提供会社との契約内容によりますが、一般的に数千円程度です(後述の比較表も参照)。電話番号の維持費として毎月支払いが発生する点は認識しておきましょう。
  • 転送通話料(着信料)の負担
    転送電話サービスでは、電話をかけてきた人から転送元までの通話料は発信者負担ですが、転送元(バーチャルオフィス側)から転送先(あなたの携帯など)までの通話料はあなた(契約者)の負担になります。この通話料はプロバイダにより異なりますが、たとえば携帯への転送なら1分あたり約15~20円程度が目安です。つまり、10分の通話を受ければ約150~200円の費用がかかる計算になります。頻繁に電話を受ける場合、転送通話料が積み重なって思った以上のコストになることがあります。
  • 発信時の料金
    クラウドPBX等で03番号から発信する場合、その通話料金(通話アプリ利用料や通信料)がかかります。これもサービスによりますが、通常の固定電話発信と似た単価で設定されることが多いです。発信が多い場合は定額プランの有無などもチェックしましょう。

例えば月に20件(1日1件弱)の着信があり、平均通話時間が3分だとします。

転送通話料を仮に18円/分とすると1件あたり約54円、20件で1,080円の通話料負担です。

これに月額基本料金(仮に2,000円前後)を加えると、月に約3,000円程度の費用となります。もちろん電話件数や時間によって上下しますが、「電話の利用が増えるほどコストも増える」ことも忘れないでおきましょう!

加えて、長電話やフリーダイヤル・国際電話への転送など特殊なケースでは、通常より高額な通話料がかかることがあります。

料金体系は契約サービスの案内をよく読み、必要に応じて使い方を工夫すると良いでしょう!

解約時の番号停止リスク

バーチャルオフィスで取得した03番号は永続的に自分のものではないことにも注意が必要です。具体的には、バーチャルオフィスや関連電話サービスを解約すると、その番号は使えなくなるケースがほとんどです。

  • 番号の所有権
    電話番号は電気通信事業者から貸与されるもので、バーチャルオフィス経由で借りている03番号は、あくまでサービス提供会社が保有する番号です。あなたがそのサービスをやめれば、番号は返却される形になります。
    したがって、事業を続ける限りサービスを利用し続けないとその番号は維持できません
  • 番号変更の影響
    万一バーチャルオフィスを移転・変更したり、電話オプションを解約するような場合、電話番号も変更せざるを得なくなります。これまで取引先や顧客に周知していた03番号が使えなくなるため、新しい番号を案内する手間や、周知漏れによる連絡機会損失などのリスクが生じます。せっかく築いた信用にも傷がつきかねません。
  • 番号ポータビリティ(引き継ぎ)
    携帯電話にはMNP(番号ポータビリティ)がありますが、固定電話番号についても事業者間で引き継ぎが可能な場合があります。ただし、バーチャルオフィスで提供された番号を他社のサービスに移すことは難しい場合が多いです。一部には契約満了時に同じ番号を買い取るオプションなどを用意する会社もありますが、基本的には「そのサービス限定の番号」と考えたほうが良いでしょう。

以上から、03番号を継続利用するためには、長期的な契約を視野に入れる必要があることがわかります。

バーチャルオフィスを乗り換えたり閉鎖したりすると番号も変わってしまうため、「とりあえず短期間だけ使えればいい」というよりは腰を据えて利用する心構えが求められます。

もし将来的に実際のオフィスを構えて独自に電話回線を引く計画がある場合は、そのタイミングで番号が変わる前提でスケジュールを立てるなど、計画的に対応しましょう。

03番号を利用できるバーチャルオフィス

ここからは、03番号を取得できるバーチャルオフィスを紹介していきます。

サービス公式HP月額料金
(最安プラン)
月額料金
(住所+電話)
初期費用電話サービスの特料・詳細
レゾナンスLOGO公式サイト月額
550円
月額3,190円~
(住所990円+転送2,200円)
5,500円
※0円キャンペーン実施中
03または045番号で転送。
発信オプションも有り、電話秘書代行も提供。
業界最安級の料金。
Karigo公式サイト月額3,300円月額3,300円〜5,500円〜全国拠点。
現在は050番号中心。
電話転送は上位プランで提供。
法令順守で安心感大。
NAWABARI公式サイト月額1,100円月額3,900円
住所1,100円+電話2,800円
5,500円
※キャンペーン実施中
03番号発着信可(東京拠点必須)、東京外は050提供。
FAXサービスや電話代行などオプション充実。
DMMバーチャルオフィス公式サイト月額
660円
月額2,860円
住所660円+電話2,200円
5,500円各拠点の市外局番番号を提供(03/06)。
AI自動応答サービスなど先進機能あり。大手運営で安心。
バーチャルオフィス1公式サイト月額
880円
月額880円〜5,500円提携のPBXで03取得をサポート。
コワーキング連携で条件クリア。サポート充実で初心者向け。


レゾナンス

レゾナンス

レゾナンスは、法人登記も含めた料金が月額990円(年間で11,880円)で利用ができる格安バーチャルオフィスです。

所在地〒105-0013
運営会社:東京都港区浜松町2-2-15 浜松町ダイヤビル2階
アクセス運営会社:浜松町駅から徒歩3分
営業時間月~日 24時間  
Wi-Fi
電源・コンセント
価格帯月額990円〜
ドロップイン○   ※渋谷店のみで利用可能!
月額契約
登記可能


Karigo

Karigo

Karigoは、月額3,300円~で日本全国(北海道から沖縄)の拠点まで、法人登記の利用ができるバーチャルオフィスです。

所在地〒104-0061
運営会社:東京都中央区銀座7-14-15 SKビル7F
アクセス運営会社:東銀座駅から徒歩3分
営業時間月~日 24時間  
価格帯月額3,300円〜
登記可能


NAWABARI

NAWABARI

NAWABARIは、東京都内の住所をレンタルすることができるバーチャルオフィスサービスを提供しています。

所在地〒152-0004
運営会社:東京都目黒区鷹番3-6-8 TSビル2F
アクセス運営会社:学芸大駅から徒歩3分
営業時間月~日 10:00~17:00  
登記可能


DMM バーチャルオフィス

DMMバーチャルオフィス

DMMバーチャルオフィスは、17領域60以上のサービスを展開するDMMが運営しているバーチャルオフィスです。

所在地〒106-6224
運営会社:東京都港区六本木三丁目2番1号
住友不動産六本木グランドタワー24階
アクセス運営会社:六本木一丁目駅から徒歩4分
営業時間月~日 24時間  
価格帯660円/月〜
ドロップイン×
月額契約○   660円/月〜
登記可能○   2,530円/月〜


バーチャルオフィス1

バーチャルオフィス1

バーチャルオフィス1は、法人登記も含めた料金が月額880円(年間で10,560円)で利用できる、格安バーチャルオフィスです。

所在地〒150-0043
運営会社:東京都渋谷区道玄坂1-16-6 二葉ビル8B
アクセス運営会社:渋谷駅から徒歩5分
営業時間月~日 24時間  渋谷店
月~日 8:00~21:00  広島店

バーチャルオフィスで03番号が使える仕組みとは?

バーチャルオフィス利用者が03番号を使う一般的な方法は、「転送電話サービス」を利用することです。

転送電話サービスとは、バーチャルオフィス運営会社から貸与された固定電話番号(03など)にかかってきた電話を、利用者の携帯電話や自宅電話へ自動転送するサービスです。

具体的な仕組みは次のようになります。

  • バーチャルオフィス契約時に**専用の電話番号(例:03-xxxx-xxxx)**が与えられる
  • その番号宛の着信はすべて、あらかじめ登録した任意の電話番号(利用者の携帯など)に自動で転送される
  • 発信者側には転送されていることは意識されず、表面上は利用者の会社に直接電話しているように見える

この仕組みによって、自宅や外出先にいながら「03」番号への着信に対応できるようになります。

名刺やWebサイトにはバーチャルオフィスの住所とともに03番号を記載し、実際の電話対応は自分の携帯電話で行う、という使い方が可能です。

転送電話サービスのポイント

  • 通常、受信専用
    利用者から発信する際は自分の携帯番号が表示されてしまうため、後述する別の仕組みが必要になります。
  • 電話をかけてきた相手には、転送電話だとわからない場合がほとんど。
    ただし自分が電話を受ける際、呼び出し音の特殊な鳴り方やガイダンスで「転送された電話」とわかることがあります。

転送電話サービスは多くのバーチャルオフィスでオプション提供されていますが、月額料金や通話料が別途かかる点に注意しましょう。

また、050番号の転送になるケースもあります(東京に拠点がない利用者の場合などは050が割り当てられることが一般的です)。
いずれにせよ、転送電話サービスを使えば手軽に「03番号を持つ」効果が得られるため、名刺やホームページの連絡先として活用できます。

よくある質問(FAQ)

事業所や自宅が東京23区外にあります。それでも03番号を取得できますか?

原則として東京23区外に拠点があるだけでは03番号を取得することはできません。03番号は東京23区内をカバーする市外局番なので、法律上そのエリアに活動拠点が必要です。ただし、バーチャルオフィスを東京23区内で契約すれば、その住所で活動していると見なして03番号を利用できる場合があります。多くのバーチャルオフィス会社は契約住所=東京拠点とみなしてサービスを提供します。
具体的には、契約先の運営会社が東京の住所で電話サービスを展開しており、あなたもその利用者として登録される形です。ただ、完全に23区外在住のままで合法的に03番号を使うのは難しく、サービス提供会社によって対応が異なります。一部では「東京近郊(例:埼玉・千葉)の自宅からでは利用不可で050番号提供」とするところもあります。

現在050のIP電話番号を持っているのですが、03番号と併用できますか?また、2つの番号を同じ転送先にまとめたりできますか?

03番号と050番号の併用は技術的に可能です。いくつかシナリオがあります。

バーチャルオフィスの03番号でFAXを送受信することはできますか?FAX番号も欲しいのですが…。

結論から言えば、通常の電話転送サービスではFAXは利用できないか、使えても受信のみの場合が多いです。理由は、音声通話転送とFAX受信では仕組みが異なり、FAX信号は転送中に劣化したりタイミングがずれて失敗しやすいためです。

まとめ

以上、バーチャルオフィスで03番号を利用する際のポイントを網羅的に解説しました。

03番号の取得条件から始まり、サービスの仕組み、メリット・デメリット、具体的な会社比較、料金、契約手順、FAQと順にご説明しましたが、初心者の方の疑問は解消できたでしょうか?

バーチャルオフィスで東京03番号を活用すれば、低コストで高い信用力を手に入れることができます。ぜひ本記事の情報を参考に、自分に合ったサービスを見つけてください。適切に電話サービスを導入して、ビジネスの信頼性アップと業務効率化にお役立ていただければ幸いです。電話と住所を上手に使いこなし、あなたの事業がますます発展することを応援しています!

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